幸せになってもいいですか?


好きな人と結婚したいというのは
やはり私には無理なのだろうか

自分の欲のために
人を騙し傷つけ…
一度、失敗した私には
選択肢はないのだろうか



「…ちゃん?…紗枝ちゃん?」


としさんの声にハッとする
ごめんなさい、と二人を見ると
二人は困った顔をしている



「やっぱり気に入らない?」


心配そうに聞いてくるみっちゃん
私の事を考えて
お見合いをセッティングしようとする
みっちゃんに申し訳ない



『ううん。私には勿体無いかなって』



心配をかけないように
笑いながら返事をし台紙を閉じた


「紗枝ちゃん、もしかして好きな人がいるんじゃない?」


としさんの言葉に
どう返事をしていいか戸惑ってしまった

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