幸せになってもいいですか?


降格、ということだろうか
それにしても何故?

昨日は何も言っていなかった
もしかしてお見合いを断ったから?

でも、だからと言って
どうして後輩の久慈くんの下で
働かなきゃならないの?


何が何だか、さっぱりわからない
手に持っていた紙をギュッと握り
急いで常務室へと向かった


廊下へ行くと
丁度、秘書長と久慈くんが
常務室から出てきたところだった



「おはようございます、東雲さん。辞令、見ましたか?」


何事もなかったかのように
秘書長は私に話しかけてきた


『常務にお話があります』


それだけ言って
中へ入ろうとすると
何故か秘書長に止められてしまった

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