幸せになってもいいですか?


「文句があるなら私が聞きます。貴方の上司は私ですから」


『…何故ですか?何故、私が降格されなきゃならないんですか?』


秘書長の隣に久慈くんがいることも
常務質の前だということも
私は忘れて、声を荒げてしまっていた


「降格ではありません。久慈くんにも経験が必要なんです。それを先輩である東雲さんがサポートをするのに適任だと判断したまでです」


『それなら、第二秘書を外してください。他の先輩方と同じようにしてください』


この1年
わからないことだらけの中
私なりに頑張ったつもり
今やっと自信にも繋がってきていた
それが後輩のサポートだなんて
私のプライドが許さなかった

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