幸せになってもいいですか?
ラフな服に着替えた私
リビングには
何故いるの?と疑問に思ってしまう人物がいる
「勝手にキッチン借りたわ」
そう言って
湯気が立つカップを口にしていた染川優奈
『…別に構わないけど。ところで、何しにきたの?貴方には常識ってものはないわけ?』
一言言ってやろうと、玄関ドアを開けると
そこには染川優奈が一人で立っていた
バスタオル1枚という私の姿を見て
私を部屋へ押し込み玄関ドアを閉めた
「嫁入り前の娘がなんて格好してるのよ!」
おじさん…いや、お母さんみたいな言葉で
私を怒鳴りつけてきた
「常識?連絡してこない貴方も常識外れよ。それに、ヤケになって男にホテルへ連れ込まれそうになってる貴方はもっと常識外れ」