塾カレ


「というかどうやって名前知るの?
まさかあんた声かけたりしないよね…?」




「まさか!!!
塾のドア入るとすぐ右側に座席の名簿があるの。
席が毎回違うから見てけよーみたいな」




「全員分書いてあるの?」




「うん。
だからそこで名前探そうと思って。
確か弟君の名前がわく君だから、とりあえず同じ苗字の人探してみる」





「がんばー」


「んばー」




二人とも雑すぎやしないか…(苦笑)




でも私はこの言葉も二人のちゃんとした気持ちだって分かるからいいけどね…。






根拠はないんだけど……






なんか分かるんだ。











そんなこんなで塾の前までやってきた私たち。




二人とわかれた後、私は名簿ですぐに彼の名前が見つけられるよう祈って塾の扉の前に立った



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