腐女子な私と、3人の萌え王子
「…………に。…………べに。紅桜子!」
「セクシー カイザー!!!!」
拳を振り上げて、席から立ち上がると、
教科書でバシッと頭を叩(はた)かれた。
目の前には、目を鬼のように吊り上げた先生が立っていて、
「何を寝ぼけている。ん?ん?紅桜子!!」
「あ……ぅぅ、すみません」
肩をすぼめて謝る。
恥ずかしくて、顔が熱くなる。
小さくなったまま、おずおずと椅子に座ると、クラスメートたちのクスクスと笑う声が聞こえた。
先生は、もう何事もなかったかのように授業を進めてる。