腐女子な私と、3人の萌え王子



両手をグーの形に握りしめて、空に向かって叫ぶ。



その時、




「えせライオンが、何だって?」



お腹の奥がくすぐったくなるような、背筋がゾクゾクするみたいなソフトな低音が響いた。



両手をグーのまま振り向くと、今の今まで探していた3人が立っていた。



「こんなとこでひとりで何してんの?」



首を傾げつつ、無邪気に聞く竜也。



「ぼっちで弁当とか、いじめられっ子?」



ジャージのポケットに手を突っ込んだまま、私を見る楓馬。



「その双眼鏡で、何を探してたの?」



眼鏡の奥を光らせて、意地悪に聞く優人。



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