腐女子な私と、3人の萌え王子
恥ずかしくて涙目の優人。
いたずらっ子な笑顔を浮かべて、優人を羽交い締めにする竜也と楓馬。
誰得って、私得以外の何ものでもない!!
興奮が最高潮に達したとき、鼻の穴からたらーっと生温かいものが垂れた。
「やべっ!この子、鼻血垂れてる!ほら優人、拭いてやれよ」
竜也がチャラく優人に告げる。
すでに、このやり取りに飽きたのか、はたまたポエトリーの続きが気になったのか、楓馬がノートの続きを読み始めた。
そして大きな手の中からポトリとノートが床に落ちた。
楓馬の、細く長い指先が震えてる。
「どうした?」って聞きながら、優人と竜也が、床の上でページが開いたままのノートを覗き込んで、静かになった。
そこには言葉にするのもはばかられるような、3人の生々しい絡みが綴られていた。