腐女子な私と、3人の萌え王子
ふわふわと宙を舞うような、不思議な感覚。
心地良い温もりに包まれて、うっとりと目を閉じる。
(あぁ……このまま死んでしまいたい)
楓馬は私を抱きしめて、ひょいって持ち上げると、トコトコと歩いて、この世の終わりみたいな顔でこちらを見る竜也と優人の前で私を降ろした。
「な、いいだろ。こいつをペットにして」
探してた玩具を手にしたように、目を輝かせる楓馬に、
「俺、絶対に嫌だよ。この子をそばに置いたら、どんなおぞましいBLポエムを書かれるか。想像しただけで鳥肌が立つ」
竜也が自身の体を抱きしめながら、ぶんぶんと首を横に振って、救いを求めるように優人を見る。
「なぁ、優人も反対だろ?こんな危険な腐女子を近くに置くとか」