腐女子な私と、3人の萌え王子
優人は無表情のまま「いや……」と話を切り出した。
「そうだよな」と喜びかけた竜也の表情が、みるみる強張ってゆく。
「いや……楓馬の言うことにも一理ある。危険人物だからこそ、近くに置いて管理しなければならない。この後の、俺達の自尊心を守るためにも!」
決意したように言い切る優人に、竜也は手を膝に置いてガックリと項垂れた。
「どうなっても知らねーぞ!!」
透き通った青空に、竜也の声が響く。
「2人の許可もおりたし、よろしくな」
太陽みたいな笑顔で、楓馬か私に向かって手を差し出した。
おずおずと伸ばした手を握る楓馬。
大きくて力強い手に、胸がドクドクと脈打った。