センパイのカノジョにしてください
5.ふたりだけのヒミツ
「よし、そろそろ出るか」
「……はい」
圭太センパイのコトバに、やっとの思いで返事をした。
あのあと、私たちはデザートまで食べた。
充分長居して、たくさんおハナシした。
そもそも「合格祝いにごはんをおごる」のが目的なんだから、もう目的は達成できてるんだもん。
今日の約束はこれでおしまい。
だけど、ワガママだけど、もっと一緒にいたい。
もっと圭太センパイと一緒にいたい。
ワガママなことを考えてると、涙が出そうになるから、必死で明るいことを考える。
ふとんがふっとんだ~。
……よけいにむなしいや。