センパイのカノジョにしてください


その後も更衣室から女子が2人出てくる。

「こんにちはー」
「こんにちはー」

「わぁ神崎センパイ、今日チョーかわいいっっ」

「ホントだぁ!」

ピョンピョン飛びながら、自分たちのことみたいにニコニコして私を見てる。

えへへ。テレくさ~い。


「単に色気づいてるだけじゃん。ケバい」

私をにらみつけるように見ながら毒づくのは当然シゲくん。

ムッカ~~~!

ふ~んだ、いいもん。
どうせガキのお前にはわかんないんだよ!

圭太センパイはかわいいって言ってくれたんだから。えへへ。


「お前は相変わらずクチ悪いな。そんなんだからモテないんだよ」

圭太センパイはあきれたように言う。

そうだそうだ!

「べっつに!オレ、女好きじゃねーしっっ」

「ガキ」

「うっ!」

圭太センパイは本当に子供をからかうような口調で言うから、さすがのシゲくんも黙った。

圭太センパイがかばってくれて、す~っとした!


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