センパイのカノジョにしてください
10分ほど走って到着。
受付に行くと、30分ほど待つことになった。
だから、隣のドンキホーテで時間をつぶすことになった。
「オレ見たいのあるんだった。ちょっといい?」
「はぁい」
圭太センパイがたどり着いたのは香水コーナー。
「圭太センパイ香水つけるんですか?」
「いや、そういうワケじゃないんだけどな」
そう言いつつ、色々な香りをかいでる。
「これなんかどう思う?」
私にかがせてくれたのはピンクの宝石みたいな形をした香水。
「う~ん」
正直私はあまり好きじゃないかも。
「じゃあこっちは?」
今度は濃いピンクの細長いビンに入った香水。
ストロベリーのような香り。
甘すぎてちょっと苦手。
「あんま気に入ってないな。じゃあ、これは?」
今度はグリーンのビンにふたがお花の形をした香水。
「あ、これ好きかも」
お茶のさわやかな香り。
「なるほどね。うん、ありがと」
そう言って、圭太センパイはその場を離れた。
「買わないんですか?」
「うん、ちょっと見てみたかっただけだから」
「香水好きなんですか?」
「ハデにつけなければ」
そうなんだぁ。
今度、あの香水買おうかな。