センパイのカノジョにしてください


10分ほど走って到着。

受付に行くと、30分ほど待つことになった。
だから、隣のドンキホーテで時間をつぶすことになった。

「オレ見たいのあるんだった。ちょっといい?」

「はぁい」


圭太センパイがたどり着いたのは香水コーナー。

「圭太センパイ香水つけるんですか?」

「いや、そういうワケじゃないんだけどな」

そう言いつつ、色々な香りをかいでる。

「これなんかどう思う?」

私にかがせてくれたのはピンクの宝石みたいな形をした香水。

「う~ん」

正直私はあまり好きじゃないかも。

「じゃあこっちは?」

今度は濃いピンクの細長いビンに入った香水。

ストロベリーのような香り。
甘すぎてちょっと苦手。

「あんま気に入ってないな。じゃあ、これは?」

今度はグリーンのビンにふたがお花の形をした香水。

「あ、これ好きかも」

お茶のさわやかな香り。

「なるほどね。うん、ありがと」

そう言って、圭太センパイはその場を離れた。

「買わないんですか?」

「うん、ちょっと見てみたかっただけだから」

「香水好きなんですか?」

「ハデにつけなければ」

そうなんだぁ。
今度、あの香水買おうかな。


< 39 / 52 >

この作品をシェア

pagetop