世界が必要無いとしても
「いってきまーす…」

行きたくもない学校。

皆は学校が楽しいようだけれど、わたしはそうは微塵も思わない。

なぜなら、


「おはよう」

朝休み、少し遅めに登校。

そして、

「あぁ、一発絞め殺していい?」

そう言って、マフラーを引っ張られる。

「もう、桃花たら…」

これが朝の恒例行事。

一応桃花は私の友達。



朝だけではない。


部活中も。

「ああ、疲れた。」

なんて戯言をこぼそうものなら、


「じゃあ、一回死ぬ?w」


相手は本気でそんなことを言ってないと思う。

いや、そうだと信じたい。


いくら私が嫌いでも

いくら私が邪魔でも。


そんなことができるほどの度胸はない、小心者。

そう思わないと…これから先も生きていけない。


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