【短編】新着メッセージが一件あります。


「なにこれ」


見覚えのある和室――2階にある母の部屋だ。絵の具でもこぼしたかのように、真っ赤に染まった畳みをアップに写した1枚。

不思議に思ってゆっくりと下にスクロールしていく。


真っ赤な肉の塊がまな板に載せられている1枚がちらりと視界に写った時、レンジがけたたましい音を立てて加熱終了を告げた。


「ひっ――」


その瞬間、天井の方からミシミシと人の歩く足音が聞こえてきて、私は慌てて裏庭へと続く窓から外に飛び出した。


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