綺麗な、ワタシ。
元々、この左目が入っていたところだ。


ぐちょりと音がして目玉は収まったが、下を向くとすぐに取れてしまった。


そして、床にぼとん、と落ちてしまう。


私は立ち上がると、その目をぐちゃ、と踏んだ。


___この左目と、完全に決別したのだ。



その後浮かんできた感情は、憎しみしかなかった。


畠山、そして馬鹿にしたももたんに対する。


無論、ももたんはほぼ八つ当たりであったが。

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