綺麗な、ワタシ。
「大丈夫?ゴメンね。...でも、お顔、治ったから」


女性の声にうっすらと目を開ける。


顔が治った...?


そんなわけないじゃないか、こんな一瞬で。


そうとう疑り深い顔をしていたのだろう、女性は悲しそうに顔を歪ませた。


「信じて頂戴。これ、鏡。確認してみて」


渡された鏡で、自分の顔を恐る恐る見る。


恐怖しかなかった。

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