綺麗な、ワタシ。
畠山さんの顔から、真っ赤なものがポロポロと落ちて行く。


掻き毟られたことによって剥がれたアカかなにかだろう。


「畠山さ......!」


「黙れ!お前は...お前は......」


畠山さんの髪の毛が逆立ち、その腕にはぞわりと鳥肌が立っている。


「あたしをおいだしたんだぁぁぁあっ!


こぉんの、疫病神ぃぃぃぃ~~~!!!」


「きゃぁぁぁっ!」


踵をかえして楽屋を出る。

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