綺麗な、ワタシ。
背筋が凍るような思いだった。


畠山さんは、私の楽屋で待ち伏せて、何をしようとしていたの...!?


もしかして、私を殺そうと...。


楽屋を出て右折、廊下に差し掛かった時、突然体が震えだし、その場にうずくまってしまった。


訳もないのに涙が溢れて溢れて、止まらなかった。


「うっ...ううう、ひぎっ...」


泣き声を必死に噛み殺し、身体の震えを抑える。


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