綺麗な、ワタシ。
やつれた様子の畠山さんがひょっこり顔を出す。


しかし私を見てすぐに、顔色が変わった。


「...!あんた、...なんでここに」


「私を芸能界から、引きずり下ろしたお前を、私は絶対に許さない」


自分でもそんなことを言っているのが不思議だった。


ーーーーでももう、自分を止められなくなっていた。


私はポケットから出刃包丁を取り出し、まず足に突き刺した。


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