愛を込めて〜別れはいつの日か突然に〜
夜の1時25分
「うーん。陵やっぱ遅いなー」
ガチャ
「あ!帰ってきた!陵〜おかえり」
「り、凛起きてたのか」
「うん!ちょっと話したいことがあってね」
うん?陵から甘い香りが...
陵は香水を嫌うから...これは、女の人かな?
「陵、今日のお仕事どんなだったの?」
「え?あ、あぁ今日はな組のみんなと飲み会だ飲み会!」
飲み会!?うーん。確か陵の組の人は皆お酒飲まないはずなんだけどな
「凛着替えるわ」
「うん!わかった!洗濯物頂戴」
「ん」
「じゃ洗濯機回してくるね」
ガシャガシャ
「よいしょっと。妊娠の事いつ話そっかなー?これ終わったら話そ!」
「え、何これ。」
それは陵のシャツに着いた赤い口紅がベタっと...
陵、これって浮気だよね?うそ。今日飲み会だって言ってたけど、組に女の人は陵のお母さんと私以外いないし、陵ママは北海道に旅行中だ。
だったら誰の?

ふと、たまたま通りかかった組員さんに聞いてみた
「あの、今日って飲み会何したんですか?」
「え?今日ですか?飲み会なんて無かったですけど」
「え?だったら今日何してたんですか?」
「今日は陵さんが西の組の娘とご飯に行くってなってたんで、俺達は事務所で待機でした。あ、」
ここまで言ってまずいと思ったのか組員さんは顔を真っ青にして
「忘れて下さい!何も言ってないってことで!
お願いします!陵さんに僕が言ったって言わないで下さい」
「大丈夫だよ。ありがと、教えてくれて」
「いえ」そういって組員さんは歩いっていった
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