愛を込めて〜別れはいつの日か突然に〜
「はぁ」
どうしよ。陵が女の人と私に内緒であってるし、飲み会だって嘘はつくし。シャツに口紅つけて帰ってくるし。もうさいあく。折角妊娠の事話そうと思ったのに。


その日は結局陵に言えないまま、朝を迎えた

「凛。今日、組の会議があるから、この屋敷の組員が減る。だから、寝室から出るな。分かったな?」
「わかりました。行ってらっしゃい」
「凛?どうかしたか?」
「何にもないよ。行ってらっしゃい」
何にもないわけないじゃん。私に嘘はつかないって付き合ってる時から約束してくれていたのに。まさか裏切られるとは思ってなかったから、苛ついてる
「あぁ、じゃあな」
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