胸いっぱいGYU
そしてオレは自分の現実へと戻っていった。


たどり着いたホテルのドアをあける。

部屋に入ると相変わらずお気に入りのソファに座っている香奈の姿があった。

オレを見つめてうすら笑う。


「私の言ったことがわかったみたいね、諒」

「・・・」

オレが沙都に別れを告げたことをすでに知っているようだった。

どうせずっとオレのこと調べさせてたんだろう・・。


「・・・オレにはもうなにもない。・・・・満足か?」



「ええ・・。とっても満足よ」


香奈は高笑いをしながらオレを見ながらベッドルームに向かった。

オレもそれに従う。


久しぶりに触れる香奈の身体は以前よりもより挑発的だった。

オレは香奈の欲求を満たすためにセックスをする。


この女とのこの行為に愛なんて微塵もない。

それでも貪るように絡む。

お互いの身体を知り尽くしているオレたちはただ欲求だけを埋める。


「あ・・諒・・!」




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