胸いっぱいGYU

「諒」

香奈はオレの目の前にカードキーを差し出した。

「・・なんだ、これ?」

「みたらわかるでしょ?この部屋のカードキーよ」

そう言ってカードキーをオレの手の中に投げ入れた。

「あなたの荷物明日中にこの部屋に届くから」

「・・は!?」

お前と四六時中一緒にいないといけないのかよ・・。

・・・いいかげんにしてくれよ・・。

「わかったわね、諒」

・・・お前から逃げられないことがよくわかったよ・・。

そしてこうすることが沙都の将来を守る手段だってことも・・。

「わかったわね!?」

「・・わかったよ・・」


「じゃ、もう一回私を満足させてちょうだい?」

香奈はまたベッドルームへ入っていった。

オレもまたそれについていく。


まるで牢獄のようだ・・。


















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