胸いっぱいGYU
不純な動機と言われてもかまわない。

オレにとってはそれこそが純粋な動機なんだから・・。



目の前の沙都に近づきたい・・。

オレの勝手な我が儘だけど・・もう一度沙都の目に映りたい・・。



そんな気持ちを持ちながら静かにその場を去った。


もうオレの中から沙都への気持ちを抑えることはできない。














あれから久住さんと会う予定だったバーにたどり着いた。

久住さんはすでに到着していてカウンターで1杯飲みながらオレを待っていた。



「よー、諒!ひさしぶ・・・・」

オレは久住さんが話しかけてきたのを遮るように目の前までズカズカと歩いた。

「な・・何なんだよ・・お前・・」

あまりに至近距離に立ったオレに久住さんは再会の余韻もなく思いっきりひいていた。


オレは開口一番、こう言った。








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