胸いっぱいGYU
久住さんはフゥーっと一息ついて少しニヤけながら口を開いた。
「・・諒、お前は本当にツイてんな・・」
「・・?どうゆうことですか?」
オレにはなんのことだかさっぱりわからなかった。
さらに久住さんは話を続ける。
「来期から美術の講師が産休にはいるんだけど、予定してた後任が急にキャンセルになったらしい・・」
「え・・・」
それって・・。
それって・・もしかして・・!!
「まあ、お前の場合非常勤講師って感じだろうけどな・・」
・・ウソだろ・・。
信じらんねー・・。
「それでいいなら一応校長に推薦しとくけど・・」
「十分です!!ありがとうございます!!」
オレは何度も久住さんに頭を下げた。
下げても下げても足りないくらいだ。