胸いっぱいGYU
「沙・・都・・!?」
「わ・・私・・携帯忘れて・・・」
違う!!
そんなのもうどうでもいい!!
私はとりあえず全力で走ってその場を逃げた。
「ちょっ!!待て!沙都!!」
待てって言われて待てるわけないじゃん!
だって、意味わかんないよ。
私と諒が別れたわけに誰か知らない人が関わっていたなんて・・。
私のために諒が自由を奪われて犠牲になったなんて・・。
この学校に来た理由だって・・。
なにもかも意味わかんないよ!
「待てって!沙都!!」
諒が私の後を全力で追いかけてくる。
私も死ぬほど必死に走り続けた。
頭の中でぐるぐるしてて、次第に走るスピードも落ちてくる。
それに体力も、もう限界・・。