胸いっぱいGYU
松浦諒、16歳の恋
「すきです・・」
オレは今女の子に告られている真っ最中。
自慢じゃないがこんなことはしょっちゅうだ。
自分から告白なんてしたことがない。
本気で好きになれないオレは遊びで付き合う。
それの繰り返し・・・。
年上、年下・・そして人妻・・いろんな女と付き合ってきた。
だけど・・・
「諒さんっ、すきですっ」
今、このオレの目の前で顔を真っ赤にして想いを伝える彼女は・・小学生だ・・。
さすがのオレも小学生と付き合ったことはない。
オレって・・ついに小学生にまで・・(汗)
「沙都ちゃん・・」
久住沙都、それが彼女の名前。
彼女とは昨日初めて会った。
オレの高校の先輩、久住和志の妹だ。
昨日家にお邪魔したときに彼女は階段から降ってきた・・。それが出会い。
そして今日学校に行くと久住さんがオレに頼みがあると言ってきた。
「諒」
学校の階段で久住さんに呼び止められた。
「あ、なんですか?」
「オレの妹のことなんだけど・・」
妹・・。
ああ・・あの・・
「昨日階段から落ちてきた子ですか?」
「あ・・ああ、うん、そう、その階段から落ちてきたヤツだ」