胸いっぱいGYU

「・・諒・・俺はお前を信用してるよ・・。沙都のことよろしく頼むな」

久住さんは沙都ちゃんの兄としての顔でオレに言った。

オレの今までをすべて知っている人がオレのことをこうして信用してくれている・・。

オレの言うことを本気だと、信用してくれている・・。

「オレの方が沙都ちゃんに振られないように気をつけます」



そんなこんなでオレ・・彼女ができてしまいました・・。

久住沙都、小学6年生・・12歳の女の子。

オレの・・初恋の女の子・・。

オレ・・めちゃくちゃ彼女のことが愛おしい・・。





















「ねー、キミさー、誰待ってんのー?」

「待ちぼうけ?・・だったらさー、オレらとカラオケにでもいかね?」


「あ・・あの・・」


あーー、やべぇなー。

待ち合わせの時間に遅れちまう・・。

確か駅前だったから走れば五分くらいでつくかな・・。


オレは今日最後の授業を終えてダッシュで校舎を出た。

ようやく校門が見えてきた。

ここを抜ければあとは一本道だ。


・・・ん・・?















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