胸いっぱいGYU

ついに私は真っ逆さま階段から落ちた。

「いたぁーー・・・くない・・?・・あ・・れ?」

私ってば今さっき階段から落ちたのに・・。

なんで痛くないんだろか・・??


「沙都っ、大丈夫かっ!?オイっ」

お兄ちゃんが心配げに駆け寄ってきた。

「うん、平気!」

そしてお兄ちゃんは私より下に目線をやった。



「りょ・・諒・・だい・・じょうぶか??」


リョウ・・?・・ダレ?


私も自分の下に目をやった。


「キャーーーっっ!誰ーーーーっっ!?」

私は自分の下敷きになっている人にびっくりして声を上げた。

「沙都、諒に礼ゆっとけよ。コイツが抱えてくれたからお前は怪我せずに済んだんだからな」


リョウ・・。この人が・・私を・・。



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