青空の欠片

「私は 宮野 綾(ミヤノ アヤ)!!
元気いっぱいの中学一年生!!」


「コラ、誰に言ってる、馬鹿者。」

私(綾)は幼稚園の頃からの親友、奏(カナデ)にクールに突っ込まれ苦笑して誤魔化す。

「いやん♪奏ちゃんてば、忘れちゃならない、自己紹介!!あ〜緊張する〜…!!」
「馬鹿に緊張とかあるんだ。…ね??戦場の歌姫…だっけ??」
「…ゔっ!?」
奏に言われて、私は咳き込んだ。奏はフッと嫌味な笑いを浮かべて私を見た。

戦場の歌姫とは、私が小学生の頃の異名だ。戦場とは…その喧嘩の世界だ。いや、私が喧嘩を吹っ掛けたんじゃなくて、困ってる人を助ける為に不良と喧嘩したって訳なんだけど…。

やっぱり、喧嘩は駄目だよね…。
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