青空の欠片
それから、あっという間に昼休みになった。
「あ…私、ちょっと仁くんに話しがあるのよ…ごめんなさい、先に行ってて?」
奏がそう言って、仁の所に小走りで行く。
私はそれを見ながら、少し溜息を吐いて屋上に向かった。
「んー…いい天気!」
私は大きく伸びをして、フェンスに近寄る。
………すると…。
「あれー?なーんか可愛い女の子発ー見!!」
「一人ー!一緒にお昼食べなーい?」
「馬ー鹿、お昼よりイイ事だよなぁ〜?」
…気持ち悪い男が三人、私に近寄ってきた。
私は、無視して行こうとしたが、男の一人に腕を掴まれ、引っ張られた為、止まった。
「逃げないでよー。」
…気持ち悪い。
「イイ事しよー?」
………………あぁ、なんか…苛立つなぁ…こんな奴等…。
「……ねぇ?」
一人の男が私の顔に近付けた、その刹那ー。
ドガッ!
私は男の一人を蹴り飛ばした。
男達は血相を変えて、怒り出す。
「あぁ!?ざけんなよ、餓鬼が!」
「うるせぇ………こっちは苛立ってんの!」
ガンッバキッドガッ!
男達が手も出せぬまま私が圧勝し、私はそのまま屋上を去った。