泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。



「ちょっと乱暴しないでくださいよー。 潤さん、あづさん泣いてましたよね?」


 純恋は呆れたような表情をしながら言い、後ろにいた潤をどうなんですかとでもいうように凝視した。


「さぁな」


 潤は口角を上げて、面白そうに言う。


 いやいやいや、否定してくれ!!


「えーあやし「うるさい!! ゴチャゴチャ言ってっと置いてくぞ!」





 俺は純恋の言葉を阻止して、逃げるように公園を後にした。





 すごいムシャクシャした。





 図星なのが尺に触って、俺はやたら頬が熱を帯びた。





「ちょっと待って下さいよ!」「やれやれ」




 後ろから聞こえる2人の声がハモっているのが何故か癪に触って、余計俺はイラついた。




 気に食わねえ。


 ……嫌な感じだ。


 まぁ、それでも別にいいけど。




< 100 / 284 >

この作品をシェア

pagetop