泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「ハー、お前軽すぎ」
ため息を吐いて、潤は呆れたように言う。
「……うっせーよ」
図星だった俺は、つい悪態をついた。
「飯くらいちゃんと食え。こんなことになるんなら酒も煙草もやめろ。後、たかんのもやめろよ。すげー心配したんだぞ、俺」
「……やめられたら苦労しないんだよ。
何も知らないくせに、人の心の中ヅカヅカ入ってくるなよ…」
いってから気づいた。自分が思っていることをそのまま口に出してしまったことに。
あ、ヤベ……。
サーっと、顔が青ざめていく。
こんな酷いこと言ったら、母親や、あるいは小学生の時俺に関わらなくなった友達みたいに、俺を捨てるに決まっているのに。