泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「組長?」
「ハハ、何の連絡もしなくて悪かったな。
桜桃、早速だが、今から一時間以内に亜空の奴らを招集しろ」
俺はそっと桜桃の頭を撫で、命令した。
自分にはなでる資格なんてないというのに。
全く。
ホント偽善者もいいトコだよ……。
それでも、こいつらに望まれて偽善者をやるなら、悪くなかったのかもな……。
それなのに俺は、逃げちゃったんだな……。