泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「あんた、本気?」
めぐが怪訝そうな顔を俺に向けた。
「もちろん、本気だ」
「別にいいんじゃね?
姫がいるのに暴走族じゃないって、意味がわかんねーし」
めぐの真横にいた奈々が、頭の後ろで腕を組んで、そうこともなげに言い放った。
奈々、ナイス!
「まぁ俺はもちろん賛成するけど……。あづ、無理はするなよ?」
俺の右横であぐらをかいていた潤が、困ったような形相を浮かべ、言った。
「わーってるよ」
こういうとこ、潤は流石親友だよな。
俺の体調よりも、気持ちを優先してくれる。
もちろん忠告はされたけどさ、
ホント最高の親友だよ……。