泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「はいバカップルうざいうざーい。
行くよー」
と、そこへ立ち上がっためぐのKYな一言が一つ。
「おまえに言われたくねーし!!」
俺はつい純恋から手を離して、めぐに勢い良く突っ込んだ。
「いやあたしらは別にいーじゃん?お決まり
だし?いつもそうしてるもん」
「だな、恵美」
続けて立ち上がった奈々が、唐突に
めぐを抱き締めた。
いつもそうしていただろうか?
その言葉が引っ掛かったが、俺はめぐの冗談かなんかだと思って、あまり気にしないことにした。
「はいはい、そうだなー。それにしても昨日からあづホント純恋にだけ甘すぎ」
笑いながら潤はいう。
「は、はぁ!?」
頬がつい反射的に熱を帯びた。