泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「お前らに話がある」
純恋を1つ目のソファの中央、要は俺の隣に誘導して、俺は話を始めた。
俺が後ろに一瞥くれてやると、、そこにあったもうひとつのソファに、潤や奈々、それにめぐが小さな音を立てて座った。
桜桃は……どうやら下っ端の奴らのとこに紛れたみたいだな。
「亜空を暴走族にする!!」
俺は、すぐさまそう叫んだ。
「——暴走族?」
「ひゃっほう!!」
「えー俺抜けようかな」
「あたしもー」
ソファの前に各々の姿勢で座っている下っ端達は当然のように、瞬く間にガヤガヤと騒ぎ始めた。