泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。







 潤がベランダに入ってきて、言う。



「別にいいけど、あづ起こすなよ?」




 俺はあづを軽く一瞥した後、潤にライターと煙草を1本差し出した。




「こんなに寝てるし、平気っしょ」






 受け取った潤は、物音ひとつ立てないように注意しながら、ゆっくりと窓を閉めた。



 あづが起きなかったのに安心したのかため息をついた後、潤は静かに、俺の隣に来た。




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