泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。



「……それでもいいよ。


 あたしがあんたと一緒にいたいの。





 足が動かないなら、あたしが肩を支えて、歩かせてあげる。



 叫びたくなったら、落ち着くまでずっとずっと、そばにいてあげる。





 家族のことを思い出して辛くなったら、
背中を撫でて、散々励ましてあげる。




 ね?


 それでいいでしょ?」




恵美は俺の耳元で、囁くようにいった。



「っ!」




 一筋の涙が、頬を伝う。




「……恵美に子供、生んでほしい。俺、本当は死ぬの怖い!まだ、生きたい!あづも純恋も救って、潤の女だって見つけて、身体の痛みなんて忘れられるくらい、幸せになりたいっ!」





恵美の背中に腕を回して、
両手で彼女の服を掴んで、投げやりに言う。




叶うなら彼女と、永遠の時を過ごしたい。







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