泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。




 そんなのは無理だ。




 それならせめて、
笑って生きさせて。





 俺が生きてる間だけでも、

どうか君に、幸せな人生を送ってほしい。





「うん、うん!

 2人で。
 ううん、
——虹欄80人、みんなで幸せに生きよ。ね?」




「~っ!!」



 涙が止まらなかった。


 喉元にでかかって叫びだしたい気持ちは、当然声になることはない。



 嗚咽すら、口から出やしない。



 しかし、それでもやった。



 天使のものに近しい、
愛しい人との約束。







 それをきっと俺は、二度と忘れない。







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