泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「めぐ……」
聞こえてきたその言葉にビックリして、俺は思わず固まった。
「ね、あづ。大丈夫よ。……あんたがどんなに辛いに会っても、あたしらはそばにいるから。それじゃ、ダメ?」
「——やめろよ」
つい、否定した。
——良くない。
俺といたって、
ろくなことにならないんだ。
「やめないわよ。
どんなことも、
あたしら全員覚悟してるから」
めぐは俺の手を優しく握り、笑った。
「みんなで、そばにいてあげるから……」