泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「おはようございます、空我さん。
携帯、
ベットに置きっぱなしでしたよ?」
しまった。
窓を開けてベランダに入り込んできた純恋は、そうさぞ可笑しそうに快活な顔で笑って言い放った。
言わずもがな、手にしていたのは、俺の携帯だった。
「ヤベっ、サンキュ」
俺はそれを素早く受け取り、何食わぬ顔で部屋に戻って、潤の寝ている布団に近づいた。
まぁ、奴が寝ていたのはベットの
真横なんだが。
「はぁ……」
スヤスヤと寝ている親友を見て
本日、二度目のため息を吐く。
「空我さん?」
「純恋。
――絶対に起きる方法、教えてくれ」