泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。






「…………ふざけんな」




 周りにいる男達50人ほどをざっと10分で片付け、呟く。





 唯一意識がまだ微かにあり道路に倒れている
男を、我も忘れてひたすらに殴った。







 そいつはもはや何日前か忘れたが、
果たして、偶然か必然か







俺の頭を道路に強打させ、深い傷を
作り上げた張本人だった。






「ふざけんな。ふざけんな、ふざけんな。
 マジでふざけるのも大概にしろっ!!!!」




 顔を殴って、叫ぶ。





 ——一体、誰に対して言っているのか。





父親?





それとも、母さん?




いや、両方か。











< 235 / 284 >

この作品をシェア

pagetop