泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「…………ふざけんな」
周りにいる男達50人ほどをざっと10分で片付け、呟く。
唯一意識がまだ微かにあり道路に倒れている
男を、我も忘れてひたすらに殴った。
そいつはもはや何日前か忘れたが、
果たして、偶然か必然か
俺の頭を道路に強打させ、深い傷を
作り上げた張本人だった。
「ふざけんな。ふざけんな、ふざけんな。
マジでふざけるのも大概にしろっ!!!!」
顔を殴って、叫ぶ。
——一体、誰に対して言っているのか。
父親?
それとも、母さん?
いや、両方か。