泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
生きてる意味を。
「「「「「「……………」」」」」」
ほんの僅かな静寂の時間。
それが、何故か果てしなく長い時間に
思えた。
拘束されたのか疑ってしまうほど嫌な
厭な息苦しい感覚。
あいつが、二度と戻ってこないっていう
信じたくもない勘が働く。
「恵美お姉様、許可を頂けますか。
私は今から空我さんを追いかけます」
病室の沈黙を、純恋が破った。
——おい、本気で言ってんのか。
俺だって行きたくて仕方が無い。
けど、今言ったら多分只では済まない。
お前もあいつの悔しそうな
今にも壊れそうな顔、見ただろ?
今行ったら、大怪我を負わされかねない。
暴力沙汰にならないわけが無い。
そんなオオゴトを、
構わないってそう言うのか。