泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「潤さん……」
緋色駅とかかれた例の学校の最寄りの路地。
駐輪場にバイクを止めてそこを除くと、
数メートル先に、特徴的な青い髪
が見えた。
「……潤さん、行かないでください」
不意に、桜桃が俺の腕を掴んだ。
「桜桃、放し…「なんで。どうして、
潤さんがそこまでする必要があるんですか!
潤さんじゃなくたっていいじゃないですか!
虹欄全員で、
身体を張って止めればいいじゃないですか!
あたしは嫌です!!
潤さんが大怪我をするのも、死ぬのも!
潤さんが、
狂おしいほど総長を好きなことも!」