泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。




 あづの腕の動きが止まった。





 ——ごめん。




気がついたら、口が勝手に喋っていたんだ。






「ふざけんな………っ。突き放せよ。なんでボロボロになってもそんな事言うんだよ……っ。

 俺を殺せよっ!! 辛いんだよ!生きるのも死ぬのも!! 何がしたいのか全然わかんねぇんだよ!」



 あづはボロボロと大粒の涙を流しながら、掠れた声でいった。



「……殺せねぇよ。俺、お前のこと大好きなんだから」




 掴んでいたあづの腕を引っ張って、体を引き寄せた。





「離せっ!!!」




 あづは、自分より少し体が大きい俺の上に馬乗りに倒れ、足をジタバタした。



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