泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。



 舌打ちをしたところで、
何も変わりやしない。




 二年前、
あいつは確かに死んでしまった。




 ……葬式の日、泣けなかった。





 いや、俺に泣く資格なんてないと思った。






 だって、
あいつは俺が殺したも当然なのだから。






 たとえそこに、あいつの意志が本の少し
でもあろうとなかろうと、


 少なくとも俺は、
あいつをたくさん傷つけてしまった。




 自分に自分で嫌気がさすとは、この事だ。





「空我ー、校門前にお前の彼女いんぞ?」




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