泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。
「……全学年の女の子の反感をかって、苛められたんです」
理不尽だと思った。
彼女は何も悪くないというのに。
「……毎日毎日いじめられて。そのうち、私って一人も友達出来ないんだなと思うようになって。
じゃあ、
死んでも変わらないなぁ……なんて」
彼女は、作り笑いをして言う。
「あぁ、そうだな。
……ホント、俺達は死んでも何も変わらないよ」
吐き捨てるみたいに、俺は言った。