泣き跡に一輪の花Ⅰ~Love or Friends~。




 世界は闇に包まれてるって、そう誰かが
言った。




 正直、俺はそれを今まで正真正銘の真実だと
思っていた。




 けれど、そうではないのかもしれない。





 確かに、世界は闇に包まれているのかもしれない。



 しかし、闇にしか包まれていないわけではないのかもしれない。





 未来が怖くないと言ったら、嘘になる。







 ただ、こいつらと一緒なら、歩いていくのも
悪くないと思うんだ。




 俺がそう思ったのは、ナイショ。



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